「her」に見る、近未来のオーソドックス

人工知能に恋をした男性を描いた、スパイク・ジョーンズ監督最新作「her」。

彼の作品を観ているともう何年も、“脳内”だったり、“物質ではないもの”だったりがテーマにあるように感じる。ベースに恋愛はあるものの、ひとりの男性の精神的成長の物語が描かれている。とはいえストーリーは、いたってオーソドックス。

残念なことに、わたしはこの作品の世界に入り込めなかった。なぜかなって考えると、それはやっぱり生身じゃないから。だって、姿形のないプログラミングされた人工知能の声にあそこまで恋はできない。スパイクは、そういうありきたりな考えから脱してほしいという気持ちを込めているのも分かる。でも、「無いなあ」って思っちゃった。あとはやっぱり、人工知能の声が好みでなかったことも大きいかも。

そんなわけで次回作に期待します!