木の声を聞いた

nebamura

長野県が独自に制定した「信州山の日」。それに合わせて山関連の取材が続いています。

今日は根羽村森林組合の取材に行きました。根羽村は村面積の9割が森林というなか、地域の資源を生かそうと林業が盛んです。山を手入れして木を伐採して丸太にするところから住宅用材木への加工、販売などを一環して行う「トータル林業」を構築。高齢化する村の現状を改善するために、林業に従事したい若者を積極的に受け入れる取り組みもされています。

今日お会いしたのは県外から移住した20代の男女。2人とも山の手入れのために伐採を任されています。山の急斜面、木の曲がり具合などを見定めてチェーンソーで切り口を決める。何年経験を積んでも、この瞬間は恐怖を感じるといいます。

チェーンソーの音とともに木屑がまわりにふわっと飛び散る。次第にミシミシときしむ音がし始め、周囲の枝葉を落としながら倒れる。その瞬間に土と葉、枝がまるで雨のように降りそそいてきた。倒れていくときの音は、木が発する最後の声。倒れた後に降り注ぐ枝葉は、木の涙のよう。

そんなことを思いながら、カメラのシャッターを切った。